ミニトマト栽培記|種&苗で育ち方を比較しました!(2025)
2025-05-022025-08-17マンションのベランダでミニトマト3品種を育てました。生長の違いの観察内容や病害虫・根腐れ対策など、家庭菜園の実践記録をお届けします。
- 3月6日:ミニトマトの種まきスタート!
- 3月25日:発芽せず…おそらく原因は低気温
- 3月30日:苗を2種類購入して育成スタート!
- 4月2日:まさかの発芽!
- 4月13日:それぞれ順調に生長中
- バジルを選んだ理由:ミニトマトとの相性が抜群
- 4月27日:バジルも発芽!
- 5月6日:「苗から」組の一番花に実がつきました
- 5月8日:種から育てた株を植え替え
- 5月18日:種から育てた株を間引き
- 5月31日:摘芯
- 6月2日:種からの株(プレミアムルビー)に花房が!純あまは病気がち…?
- 6月5日:「シュガーミニ」の実が色づいてきました!
- 6月8日: 「シュガーミニ」が赤くなりました!🍅|実食🍴
- 6月10日:「純あま」も色づきはじめました!
- 6月12日:「プレミアムルビー」にも一番果が!
- 6月14日:「純あま」が赤くなりました!🍅|実食🍴
- 6月18日 シュガーミニ・純あまが続々収穫!カプレーゼにも挑戦 🍅🧀
- 6月19日 日よけを導入⛱️🌞
- 7月10日 種から育てたプレミアムルビーも収穫🍅
- 📅これまでの経過
- 📝振り返り・反省
- Keep(良かったこと)
- どの品種も無事大きくなり、収穫までできた
- 朝採れトマトを複数品種食べ比べするという贅沢な体験ができた
- 尻腐れ病にならなかった
- 害虫被害がなかった
- Problem(課題)
- 発芽遅れ
- 根腐れ疑い
- コンパニオンプランツのバジルが育たなかった
- Try(次に挑戦したいこと)
- 次に種から育てる際は1–2月ごろから準備を進める
- 水を蓄えないタイプの鉢を使用し、水はけをよくする
- バジル単体でまずは栽培を成功させる
- まとめ
こんにちは、wandです!
今回は、春から始めたミニトマトの栽培記録をお届けします。
栽培場所はすべてマンションのベランダ。
限られたスペースながら、今年は種まきと苗植えの両方に挑戦しています。
実はブログ開設前の昨年も中玉トマトに挑戦したのですが、うまく甘みが乗らず…。
そこで今年は、「育てやすく甘くなりやすいミニトマト」に絞ってリベンジです!
3月6日:ミニトマトの種まきスタート!
この日、ラディッシュの種をまいたのと同時に、甘み重視のミニトマトの種もまきました。
※ラディッシュ栽培の様子は以下の記事で紹介しています!
今回選んだミニトマトの品種は "甘さ抜群" こと「プレミアムルビー」です。

育苗ポットに「花と野菜の高級培養土」を用意。
深さ 2cm 程度の穴に、3粒ずつ丁寧にまきました。
栽培場所はマンションのベランダ。
他の植物と一緒にお世話を続けていきます。
3月25日:発芽せず…おそらく原因は低気温
3週間待ちましたが、芽は出ず…。
当時の気温は10℃台で、発芽には少し寒すぎたようです。
20℃より寒い時期は屋内で育てましょう!
3月30日:苗を2種類購入して育成スタート!
種の発芽は難しいと判断し、方針を変更。ミニトマトの苗を2種類購入しました。
- コクのある甘さ「シュガーミニ」
- デザート感覚の甘さ「純あま」
どちらも「サントリー本気野菜」シリーズの、甘さに定評のある品種です。
徒長しておらず、丈夫そうなものを選びました。
苗は、葉が元気で背の低いものを選ぶのがポイント!
再生土の準備が間に合わなかったため、まずは市販の「花と野菜の高級培養土」と小さなプランターでスタート。
根が絡まないよう、クリアファイルを切って仕切りを入れています。
土の再生については以下の記事で紹介しています!
4月2日:まさかの発芽!
諦めていた種から、なんと芽が出ました!🌱
気温が安定してきて、ようやく条件がそろったようです。
ただ、生育のピーク(5~6月)には間に合わなさそう…。
収穫はできそうですが、甘みはあまり期待できません。
とはいえ、種から育てた株ならではの変化も観察してみたいので、そのまま育ててみます。
4月13日:それぞれ順調に生長中
種から育てたミニトマトは、子葉が大きく広がってきました!
本葉はまだですが、着実に育っています。
一方、苗で植えた2株はぐんぐん成長中。
茎が太く、安定感もあります。
このタイミングで、再生土の準備が整ったので大きなプランターに植え替えました。
さらに、コンパニオンプランツとして「バジル」も同じ鉢にまいておきました。
バジルを選んだ理由:ミニトマトとの相性が抜群
バジルは、ミニトマトと相性の良いコンパニオンプランツとして知られています。
- 害虫を寄せつけにくくする
- 水分バランスを整えてくれる
というのも、トマトは水分をやや控えめに育てると甘みが増す一方で、バジルは水を好み、どんどん吸い上げます。
そのため、一緒に植えることで、鉢の中の余分な水分をバジルが吸ってくれて、自然とトマトにとってちょうどいい環境が保たれるのです!
また、料理でも相性抜群。収穫できたらパスタやカプレーゼにして楽しみたいですね!
4月27日:バジルも発芽!
ミニトマトの株元にまいたバジルからも、小さな双葉が顔を出しました!🌱
実は昨年、中玉トマトと一緒に育てたバジルは、小さなバッタに食べ尽くされて全滅…。
今年は同じ失敗をしないよう、あらかじめ殺虫剤をまいて対策していきます。
使ったのは、住友化学園芸の「STゼンターリ顆粒水和剤」。
天然成分で作られており、収穫前日まで使える安心仕様です。
以前、サニーレタスについた青虫にも効いた実績があるので、今年はこれで万全のはず!
5月6日:「苗から」組の一番花に実がつきました
苗から育てている2株は、ぐんぐん成長中です。
支柱1本では頼りなくなってきたため、4本ずつ買い足してリング状に設置していました。
そんななか、「シュガーミニ」の一番花に実がついているのを発見!
もう一方の「純あま」にも実がついていて、どちらも順調な様子です。
花の房を軽くトントンと叩いて、自家受粉を促していたのが良かったのかもしれません。
一番花は「摘み取るべき」ともよく言われますが、「生育バランスが崩れるので摘まない方がいい」という意見もあるようです。
今回は自然の成り行きに任せて、摘まずに育ててみることにします!
※ 生い茂りすぎると困るため、わき芽は見つけ次第取り除いています。
5月8日:種から育てた株を植え替え
🌱 種から育てていたトマトたちが、買ってきた苗と同じくらいの大きさに育ちました。いよいよ植え替えを行います!
今回は、比較的丈夫そうな6株を選び、なるべく間隔をあけてリング状に配置して植え替えました。
ちなみに、種が4月2日に発芽してから20℃台の気候でここまで育つのに約1ヶ月かかりました。
生育のピークに間に合わせるには、3月中に苗の状態にしておくのが理想です。
つまり、発芽のタイミングは2月中が望ましいということになります。
次に育てるときは、1~2月中に温度管理をして発芽に挑戦してみます!
5月18日:種から育てた株を間引き
トマトの株間はおよそ50cmが目安とされています。
直径30cmのプランターでは6株全員を育てられないので、一番元気な1株だけを残して間引きを行いました。
兄弟のぶんも元気に大きく育ってほしいです!
5月31日:摘芯
「純あま」が上へ伸びる余地がなくなってきたため、「摘芯(てきしん)」を行いました。
花房の真下にハサミを入れ、成長点をカット。
ここからは、すでにできている「実」や「枝」に栄養がまわるようになります。
枝といえば、「わき芽かき」を一度失敗してしまったことがありました💦
“わき芽”といっても、本茎に負けないほどの勢いで育つのですね。葉の枝よりもずっと太くて立派です。
実際、その“元わき芽”の先にも葉や花房ができていて、まるで「もう一本の茎」。
栄養さえ足りていれば、たくさんの実をつけるとのことなので——これはこれで良しとします!
6月2日:種からの株(プレミアムルビー)に花房が!純あまは病気がち…?
種から育てたプレミアムルビーも、すっかり立派に成長しました!
最初の花房もできていました。指でやさしくトントンと叩いて受粉を促しています🐝
順調に見える一方で、「純あま」に異変が…。
葉の先から枯れ始めているような症状が見られます😭
調べたところ、以下のような原因が考えられました:
- カリウム不足
- 灰色かび病
素人目には判断が難しいため、どちらにも対応できる薬剤を購入してみました↓
この薬剤は、灰色かび病対策になると同時に、カリウム(カリ)肥料としての効果もあるとのこと。
散布して、様子を見守ってみます。
6月5日:「シュガーミニ」の実が色づいてきました!
「シュガーミニ」の一番果が、ほんのり赤みを帯びてきました!🎉
5月の初めに実がついてから、約1ヶ月。
ようやくここまできて、感慨もひとしおです。
6月8日: 「シュガーミニ」が赤くなりました!🍅|実食🍴
さらに3日後、実がきれいに赤く色づきました!🍅
昨年、中玉トマトを育てたときは、カルシウム不足による「尻腐れ病」に悩まされたのですが、
今年はそうした症状も出ず、つややかで形の整った果実が実りました。
包丁を入れて、いざ実食。
果実のようにしっかりと甘く、さらに加熱したトマトのような「旨み」も感じられました!
トマトが苦手なパートナーも、1/4ほど食べられるほど。
そのまま食べても美味しいですが、たくさん収穫できたら「ケチャップ」にして、ピザやパスタに使ってみるのも楽しみです♪
6月10日:「純あま」も色づきはじめました!
「純あま」も、ようやく実がほんのり色づきはじめました。
シュガーミニと比べて徒長ぎみで実も小さく、なかなか赤くならず心配していましたが、まずは一安心です。
ただ、写真左側を見るとわかるように、葉に黄変が見られ、光合成もうまくできていないように見えます。
ベランダの隅で育てており日当たりが悪いので、過湿による根腐れも疑っています…。
水やりを控えめにするのと、30~50%程度に希釈した酢酸を葉面散布すると良いという情報を見つけたので、これを試していきます!
6月12日:「プレミアムルビー」にも一番果が!
種から育てていた「プレミアムルビー」にも、ついに一番果がつきました!
梅雨入りが観測され、明ければ一気に暑くなる季節です。
アンデス原産のトマトは暑さがやや苦手で、真夏には「疲れて」しまうことも。
なるべく今のうちにしっかり実を育てておきたいところです。
6月14日:「純あま」が赤くなりました!🍅|実食🍴
「根腐れ」が心配だった「純あま」も、無事に赤く熟してくれました!
とはいえ、実のサイズはかなり小ぶりでした。
ともあれ、包丁を入れて、いざ実食。
シュガーミニも熟れていたので食べ比べしてみました。
両者を比べると、「純あま」の方がいくぶんみずみずしく、あっさりした味わいに感じました。
(ただし、病気ぎみなので品種に対する正しい味の評価ができているかはわかりません)
ところで、朝採れのトマトを食べ比べできるって、とても贅沢なことですよね。
家庭菜園をしていないと、なかなか体験できないことだと思いました!✨️
他の房に目をやると、シュガーミニ・純あま共に、2段目の果実もほんのり色づいてきています。
これまでの傾向からすると、もう3~4日で赤く熟れてくれそうですね!
6月18日 シュガーミニ・純あまが続々収穫!カプレーゼにも挑戦 🍅🧀
予測通り、実が色づいてから4日程度で赤く熟れてくれました。
特に、今回の純あまは結構大きく立派に育ってくれました!
改めて食べ比べてみると、純あまの方が旨味・甘みともにしっかり感じられました。
皮の青臭さも控えめで、トマト嫌いのパートナーも「美味しい」と言って食べてくれました😋
モッツァレラチーズと合わせてカプレーゼとしてもいただきました。美味しい!
6月19日 日よけを導入⛱️🌞
梅雨が明けそうなので、今後厳しくなる日差しへの対策として「日よけ」を導入しました。
トマトは気温が30度を超えたり、強い直射日光にさらされ続けると、生育がストップしてしまうそうです。
山善の日除けシェードを購入し、100均の突っ張り棒とビニール紐で窓に挟み込んで設置しました。
この方法なら、日よけを固定できそうな場所のないベランダでも、窓と手すりさえあれば固定が可能です💡
7月10日 種から育てたプレミアムルビーも収穫🍅
種から育てたプレミアムルビーも、7月5日ごろに一番果が色づきはじめ、7月10日には赤く熟れてくれました!
包丁を入れると、中までしっかり熟れている様子。
シュガーミニや純あまと比べると甘みはやや控えめで、酸味と皮の香りが強めでしたが、その分「トマトらしい力強い味わい」を楽しめました。
2025年ミニトマト栽培、苗からも種からも大成功と言えそうです🎉
📅これまでの経過
イベント | シュガーミニ | 純あま | プレミアムルビー |
---|---|---|---|
定植 | 3月30日 | 3月30日 | 5月8日 |
一番果の確認 | 5月6日 | 5月6日 | 6月12日 |
摘芯 | 6月11日 | 5月31日 | 6月20日 |
色づきはじめ | 6月5日 | 6月10日 | 7月5日 |
収穫 | 6月8日 | 6月14日 | 7月10日 |
📝振り返り・反省
今回のミニトマト栽培を、 KPT = 良かったこと (Keep)・課題 (Problem)・次に挑戦したいこと (Try) で整理してみました。
Keep(良かったこと)
どの品種も無事大きくなり、収穫までできた
今年は「苗から」「種から」の両方で挑戦しましたが、どちらも最終的に収穫までたどり着けました!
朝採れトマトを複数品種食べ比べするという贅沢な体験ができた
家庭菜園ならではの楽しみです!
尻腐れ病にならなかった
昨年に中玉トマト(ボンリッシュ) を栽培した際は尻腐れに悩まされました。
今年この症状が出なかったのは大きな進歩です。
土の再生を行う際に使用したカルシウム入り牛ふん堆肥が良かったのかもしれません!
害虫被害がなかった
昨年はバッタやコナジラミ・ハダニ等の発生に悩まされましたが、今年はあらかじめ殺虫剤を毎週散布していたためか、被害はゼロでした!
Problem(課題)
発芽遅れ
プレミアムルビーは3月以降に種まきをしたため、定植が5月にずれ込みました。
生育のピークが梅雨明けの酷暑に重なったためか、実をつけない花が多くできてしまいました。
根腐れ疑い
葉の黄変と丸まりが顕著だったことから、根腐れを起こしていたとみられます。
以下が原因かもしれません:
- ベランダの隅で過湿になりやすい環境だった
- 「鉢底石不要」のプランターを使用したが、これに貯水アタッチメントがついており、トマトには適していなかった
特定後、木酢液の散布により立て直せた点は良かったです!
コンパニオンプランツのバジルが育たなかった
今回、バジルはほとんど育ちませんでした。
昨年はバッタに食い尽くされてしまいましたが、それでももう少し大きくなっていたような…?
Try(次に挑戦したいこと)
次に種から育てる際は1–2月ごろから準備を進める
発芽を早めて、生育ピークに間に合うようにしたいです。
水を蓄えないタイプの鉢を使用し、水はけをよくする
根腐れ対策として、鉢底の貯水アタッチメントを外して、オーソドックスな鉢底石でチャレンジしたいと思います。
バジル単体でまずは栽培を成功させる
まずは小さな鉢でバジル専用に育ててみたいと思います。
まとめ
2025年のミニトマト栽培は、苗から・種からの両方で収穫に成功し、家庭菜園ならではの楽しみを存分に味わうことができました。
一方で、根腐れや発芽遅れといった課題もあり、来年に向けて改善すべき点も見えてきました。
それでも、毎朝ベランダで赤く色づいたトマトを眺め、食卓で味わう体験は何ものにも代えがたい喜びです。
次回はさらに条件を整えて、もっと多くの実を、もっと美味しく育てられるように挑戦していきたいと思います。
この記事が、これからミニトマトを育ててみようと思っている方の参考になれば嬉しいです。🍅

wand
「wand」は魔法の杖を意味します。魔法のようにさまざまなものを自分の手で生み出せるようになりたい、そんな思いを込めました。 ハンドメイド、家庭菜園、DIY、プログラミング等、「つくる」をテーマに色々なことをしていきたいと思っています。 Amazonのアソシエイトとして、wand は適格販売により収入を得ています。 GitHub: https://github.com/wand2016